誰もが一度は使った事があるであろう目薬ですが、一回につき何滴点眼するのが正しいのでしょうか。
正解は1滴です。
「2、3滴点眼した方が効き目がありそう」と思って何滴も点眼していませんか?
1滴の分量が約0.05mlに対し、まぶたの中に保持できる量は約0.03mlです。
つまり1滴でも目からあふれる程充分という事です。
緑内障に対する点眼薬など、種類によっては1滴あたり500円を超える高価なものもあるので1滴でよいところを
2滴、3滴と使っていたらかなりの無駄使いになってしまいます。また、さし過ぎは無駄なだけでなく
副作用を招くこともあります。
他量の薬液は必要な涙の中の成分を洗い流してしまうので異物感や乾燥感が発生したり、あふれた薬液は
眼の周りの皮膚に付着することになりますが、点眼薬の種類によっては皮膚が色素沈着を起こし黒ずんで
くることがあります。
簡単なようで落とし穴がある目薬の点眼方法ですが、基本的に守っていただきたいことを列挙してみました。
- ① 点眼前に石鹸で手を洗う。
- ② 1回に点眼する量は1滴。
- ③ 医師に指示された点眼回数を守る。
- ④ 容器の先がまつげや眼球、手などに触れないようにする。
- ⑤ 目からあふれた薬液は速やかかつ優しくティッシュで拭きとる。
- ⑥ 点眼後しばらくは静かに目を閉じ目頭を押さえ、まばたきをしない。
- ⑦ 開封後1か月を経過したものは使用しない(防腐剤入りの場合)。
- ⑧ 他の人と共有しない。
たかが目薬、されど目薬、間違った使い方は思わぬ事態を招くことがありますので正しく使用しましょう。